プラハロケ

こんにちは、倉田正樹です。

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ずいぶん久しぶりのプログ更新となってしまいました。

実は、8月にコマーシャルの撮影でプラハに行ってきました。なんと雨予備日も入れて2泊4日という強行スケジュールです。

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観光名所として有名なプラハ城やカレル橋などがあり、京都とも姉妹都市であるこの街は、本当に美しく、世界中からの観光客でにぎわっていました。

僕たちがロケをしたのは、観光地を少し外れた小さな町。

中世のまま時間が止まってしまったかのような建物や石畳のもと、瀟洒な馬車を実際に走らせて行う撮影シーンは本当に美しく、まるで絵本を見ているような感覚に陥りました。

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もちろん主役は女優さんで、風景や馬車は、あくまでも背景にすぎないのですが(笑)。

しかし今回、女優さん達を始め、我々スタッフを悩ませたのは、なんとこの石畳でした。

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パリやミラノの石畳のように隙間無く敷かれているのではなく、厚みや大きさの異なる石をランダムに敷いてあるので、女優さんたちが軽快なスッテップを踏んで演技をするたび、ハイヒールのかかとがグサリ。

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監督の『カット! もう一度』という声とともに、スタイリストさんは、慌ただしくかかとをチェック。

そんなことを繰り返すうち、女優さんたちは、何とかかとを地面につくギリギリのところで止め、浮かしたままキャットウオークをするというスゴワザを披露!

終わる頃には皆、ふくらはぎがパンパン。

それでも笑顔を絶やさず、がんばっている姿に“女優魂”を見ました。本当に皆さん、ご苦労様でした。

こういった海外ロケの楽しみの1つに、スタッフが半分以上、現地のスタッフさんだということがあげられます。

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以前、タイに行ったときは、一週間、日本人のスタッフは僕一人のときもありました。

最初は、なかなか意思が伝わらず、しだいに険悪な雰囲気になっていって苦しかった……。

ところが、三日目ぐらいにひょんなことから意思の疎通がうまく行きだし、そのときはタイ語も日本語も英語も通じないけど、言葉なんて関係ない、と思いました。

そうなるとしめたもの。スタッフともどんどん打ち解け、作品の完成度も上がってきます。

最終日には、タイ人の監督が『マサキ、しばらくここに残れよ』なんて言うもんだから、涙があふれそうになってきて、周りを見たらみんなも目をうるませていたっけ。

まるでウルルン滞在記みたいだな、と思いました。

今回も短い時間だったけど似たようなことがありました。

スケジュールが少しずれ、僕達アンフルラージュのへア&メイクチームも離れ離れになってしまい、いま使いたい道具が足らなくなって困っていたら、スタンドイン(女優さん達のスタンバイができる前に同じカッコをしたモデルさん達)のチェコ人のヘア&メイクさんが、さりげなく助けてくれたんです。

後でお礼を言いに、その人が乗っているメイク車に行ったとき、はにかみながらも右手を出してくれ、長く熱い握手をしました。

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ヘア&メイクをはじめ我々スタッフは、いうなれば“クリエイションをする職人”。

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職人の思いは、言葉の壁を越えるかも、と思った瞬間でした。

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